8/29(Sat.) 19:30

お変路さん 諏訪茅野行脚
縄文星座 - 足の裏

 

歩く
歩いて遠くに行く
足の裏にはいつも大地がある
頭の上にはいつも空がある
月がある星がある太陽がある
人間だけの世界ではない

 

当日まで打ち合わせ禁止のハードコア即興セッション「お変路さん」待望の諏訪・茅野行脚。日中は諏訪某所にて、夜は茅野市の古民家にて、シャーマニックセッションを奉納します。テーマは「縄文星座 - 足の裏」。ご参列される方は、素足を板間につけて足の裏で鑑賞していただけます。


【参加方法(夜の部)】
日時  :2020年8月29日 19:30-20:30
会場  :コミン家(長野県茅野市玉川7401)[web]
参加費 :投げ銭制 
参加方法:Twitter / Facebook にて、事前に参加予約してください。(定員12名)
宿泊について:茅野市の宿泊施設をいくつかご紹介します。必要に応じて各自手配してください。

【前回レビュー】

お変路さん「東京行脚」の感想その1
お変路さん「東京行脚」の感想その2

 

【今回レビュー】

お変路さん 諏訪茅野行脚 「縄文星座-足の裏」というイベントに行った。

時代が成熟し、あらゆることが出尽くした現代では、何をやっても型をなぞっているように思えてしまう。自由な魂は生きる場所を失ってしまい、虚無感と惰性だけが許された時代のようにも見える。が、この日のことを17年ぶりに再会することになる友人磐樹氏に知らされてからは、見えない力に呼び込まれるようにその「場」へと導かれていた。自然発生的な、無理のない現象のよう。あの「場」あの「時間」はすでに見えない力により想定されていて、そこに「居る」ことになることは決まっていたことのように感じられた。

出演メンバー個々の持っている「人の力」により、そのように触発させられるのかも知れない。強烈なメンバーである彼らにとってはそれが日常であり、生き方であり、大切だと感じることをストレートに追い求めているだけなのかも知れない。

舞台が始まる前の時間に、磐樹氏と軽く会話をした。 彼は「ここ十数年の間、僕らは死にぞこなっていたのかもしれない」と言っていた。 十数年間借りたままだったタロットカードを磐樹氏に返すことが出来た。 話の最後、舞台の直前に「今日はどんな日?」と彼がカードを1枚ひくと、そのカードは「Death 死」だった。が、それはとても前向きでポジティブに思えた。

「コ、コ、コ、コ、」という熱帯雨林のトカゲを思わせる太鼓の音、大地を思わせるディヂュリドの音でステージが始まった。音楽に卓越した沢田氏のベースでその「場」は特別な空間になり、場のコアとなるキョウコ氏が登場することで、集中が高まる。 その場のエネルギーを言葉で説明することは無理だが、「場の力」それこそが特別で、観客になるというよりも「体験する」、「場の一部になる」ことを身を持って知る。その場を共に創造しているようだ。 桑鶴氏の朗読の中に「森にはムダなものがない」というフレーズがあった。

意図しているものはなく、全てが自然発生的で、ムダなことは一切なく、その場と時間が強烈でありながら調和されたエネルギーで充実していた。 意図したわけではなかったのに、なぜかここに居る。 死に向かって歩き続ける私たちは、「いさぎよく死ねる」ための「浄化」のプロセスを歩んでいるのかも知れない。自然の法はあまりにも大きく深淵だ。そんなことを考えていた。 ここで出会った人たちと別れの挨拶を交わし、外に出ると、やっと涼しくなった秋の夜空と風が心地よかった。久しぶりにいい旅をしたような満足感に満たされた。 2020.8.29

 


 

 


原キョウコ

臨床もやるダンスムーブメントシャーマン/ダンスパフォーマー/研修講師。東京を中心に、精神科病院及び一般向けにセッションを全国各地でWSを開催。身体/心/魂。シャーマニズム/アニミズム/縄文と諏訪/セルフケア/舞踏/呼吸法/野口体操/インプロビゼーションダンス/散歩。2015より全国各地で巡礼ダンス。妖、彼岸と此岸の間。

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沢田穣治

さわだ じょうじ / ショーロクラブ / 東京縛音舞 / 楽団あまぎつね / NØ NUKES JAZZ ORCHESTRA / 武満徹ソングブック / 真昼の星空 / ARIAシリーズ 他の音楽を担当。現在は京都に居を移しバシェ音響彫刻にも関わる。

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桑鶴麻氣子

2010年頃より舞台を中心に、声芝居や殺陣、緊縛パフォーマンスなどを経て、飼猫と共に京都と東京を行き来している。 音楽や舞踏、ペイントなど、パフォーマンスとのコラボレーションも多い。 音楽とともに奏でる「語り・朗読」に重きを置いて活動。昨年より「みみをすます」「アバンギャルドな」シリーズとして古典や童話を主体にした作品作りをしている。

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磐樹炙弦

ばんぎ あぶづる / メディア環境、身体、オカルティズムと文化潮流をスコープとし、翻訳 / 執筆 / ワークショップを展開。心療内科・精神科HIKARI CLINIC(岡山市)にてフローティングタンク、グループワーク担当。東京リチュアル主宰 /ハードコア星占い@Twitter

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コミン家
〒391-0011 長野県茅野市玉川7401
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