ブレスワークは、手軽で簡単、道具もテクニックも必要ないセルフ・ケアのメソッドです。このセッション中で覚えたやり方を、日常でもぜひ取り入れてみてください。セッション中にお話ししたことをまとめてみました。

健康へのベネフィット

ストレス・ホルモンと呼吸
深い深呼吸や、ヨガの呼吸など、意識的に呼吸をすることで、ストレス・ホルモンであるコルチゾールが下がることが知られています。コルチゾールは、体の機能維持に欠かせないホルモンで、特に、朝はリフレッシュした気分で目覚め、日中は活動的に、夜になれば自然な入眠といった、サーカディアン・リズムの調整と深く関係しています。しかし、ストレスにより過度に分泌されると、ウツや不眠症といったメンタルヘルスの不調、体内炎症、免疫力の低下、代謝が落ちて太りやすくなる、などの、ストレス関連疾患が起こりやすくなります。

過剰なコルチゾールの調整だけでなく、意識的な呼吸をすることで、副交感神経を優位にし、リラックスした状態になることができます。

ミトコンドリアと呼吸
もともとは好気性細菌という体外生物であったミトコンドリアは、いつのまにか私たちの体内、細胞の中に入り込み共生を始めたと言われています。ミトコンドリアは、空気を取り入れて、体を動かすためのATP（adenosine triphosphate、アデノシン三リン酸）というエネルギーを作り出すため、体内のエネルギー発電所といわれています。

ミトコンドリアに、十分な空気をはじめ、ビタミン、ミネラルといった重要な材料がいきわたらないと細胞がうまくはたらかず、疲れ、老化、免疫力の低下、ガンなどのさまざまな病気を引き起こすことは、あまり知られていないのではないでしょうか。

ブレス・ワークを行うときに、体内の細胞の中の３７兆のミトコンドリアたちが、いっせいに空気を受け取り、楽しそうにいきいきと活動しているのをイメージしてみてください。

グラウンディング

マインド・フルネスでもよくガイダンスされるように、呼吸をすることで、「いまここ」の状態に戻ってくることができます。不安な状態が続いたりストレスがあったりすると、体の上部にエネルギーと意識が上がってしまいがちになりますが、呼吸を通して体に意識を戻すことでグラウンディングしやすくなります。ブレスワーク・セッションの最後では、一度しっかり身体から離れて、アストラル・トリップを楽しみ、再度身体に戻ってくるジャーニーを経験します。

グラウンディングしている状態というのは、文字通り地に足をつけることですが、この状態からだと現実の世界をより楽しむことができるようになります。下記項目に思い当たるものがある場合は、ぜひ呼吸を通して、グラウンディングをより意識してみてください。

- 何もないところでよくつまずく。
- ぐるぐる考えすぎてしまうことが多い。
- 感情や思考に支配されてしまうことが多い。
- 疲れやすい。
- スムーズにアウト・プットできない。

変性意識へのポータルとして

変性意識に入るには、いろいろいろなやり方がありますが、呼吸を使うのも、そのうちの一つです。セッション中に、いつもと違う知覚、身体の感覚、ビジョンや感情を経験することが多くあります。セッションの最後で、より簡単に変性意識に入るガイダンスの時間をとっています。変性意識状態に、より簡単、安全、深く、自由自在に出入りするために、ブリージングを繰り返し、その回路を強化してみてください。

Music track mixed by Francesco Mami :SoundCloud

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